Holy order::聖騎士

カンバーランド騎士団所属の騎士を指す。
帝国併合以降は従来の騎士団をベースに再編成された騎士団の名称となるが、実質的にはカンバーランド騎士団そのものと言ってもよい。
男性は武芸、女性は術法よりではあるものの、武芸は・術法(光)両立させることがその名をいただく最低条件。
出来ない場合はたとえ王家の血族であっても名乗ることが出来ず、逆に出来ればどんな身分関係なく採用される実力主義の集団。これは騎士団創設以来の伝統であり、新生ホーリーオーダーにも受け継がれた。
聖騎士団団長は基本的にカンバーランド王家の血族から選出され、騎士団の最高指揮権を持つのは国王。

リチャード帝時代
  • ゲオルグ・シルヴァール
    28歳 黒髪、琥珀色の瞳
    騎士団の色である緑を多用した長衣と鎧がトレードマーク。ハロルド王の長子。ステップのモンスター討伐の功績は周辺諸国にも知られていた。
    皇帝リチャードを巻き込んで起こった内乱を治めたことにより、属国化後の統治者に最終的に任命される。
    聖騎士団の創始者の一人。 リチャード帝とは以前より親交があった模様。
  • ソフィア・ジェディア
    26歳 黒髪 翡翠色の瞳
    ハロルド王の長女、ゲオルグの妹。港町フォーファーの統治を任されていた賢女。当時フォーファーは港湾都市の中でもめざましい発展を遂げており、兄ゲオルグの勇名と共に彼女もその都市運営の手腕を知られていた。
    物腰が柔らかいため、おっとりしていて冷静なイメージが強いが…実は似たもの兄妹であるらしい。
  • トーマ・アスワード
    11歳 黒髪、黒炭色の瞳
    ハロルド王の次男、ゲオルグ・ソフィアの弟。幼いため、まだ特定の才覚を発揮しているわけでは無かったが屈託無く素直な性格が兄姉とは違う人気の元となっていた。
    偽りの後継者指名が行われ、他国を巻き込んだ内乱が起こった際、バレンヌ皇帝と行動を共にし彼らに協力して離間の計にかけられたカンバーランド兵達の誤解を解くのに奔走。それにより内乱収束後のカンバーランド領主に任命されることになる。
    その後、カンバーランド代表は実質的には聖騎士団であることと、その騎士団長であるゲオルグが本当の後継指名者であったことから「領主命令」として実権をゲオルグに渡している。
マグダレーナ帝時代
  • マグダレーナ・アズリ
    30歳 プラチナブロンドに薄氷色の瞳
    フォーファー領主時代よりサラマンダー族との交流を重視しており、彼女の時代がもっともサラマンダー族との交流が活発だったとされる。
ナルスレード帝時代
  • ゲオルグ・ジェド
    17歳 黒曜石のような黒髪と瞳(少し青みがかかっている)
    白と緑のマントと騎士団の長衣がトレードマーク。16の時にネラックの守備隊長になり、数年後聖騎士団団長に昇格。皇帝の従兵になったのは16歳の時。
    マチルダは双子の姉。幼少時にアバロンで過ごしたこともあり、ナルとナーシアスの双子とは幼なじみと言っても良い間柄。
    天才的とも言える剣術の腕前をもつが、現在はまだ経験不足による未熟さが見える。
    姉に比べると個性が薄くおとなしい印象をうけるが、状況判断能力に長けている。本人の能力も相まって(術法も習得した魔法剣士)あらゆる戦局に対応できるため従兵以来引退するまでに多くの戦場に参加し、そのこと自体が後生伝説化することに。
    ナルスレードの最もよき理解者であり、後に彼女の夫となる。
  • マチルダ・アリエル
    17歳 青みの強い黒髪に青の瞳。
    ゲオルグの双子の姉。フォーファーの統治を任されていた。後のトーマ13世。皇帝の従兵になったのは16歳の時。
    父似の明るい、お喋りなところのある娘だが、ソフィアの再来と呼ばれるほどの時に冷徹な判断も下せる知将タイプ。 父クリストフがモウトク帝の従兵であった時にアバロンで暮らしていたことがある。
    ナーシアスに思いを寄せられているのを知ってはいるが、あくまでも幼なじみだと思っている。本人は父の戦友であり現在フォーファーで療養中のパーシアスを慕っている。
  • クリストフ・ヴァイス
    42歳 青みがかった銀髪と青の瞳。 ゲオルグとマチルダの父。現トーマ12世。
    全体的に色素が薄めで色白のため、礼服をまとっていると頼りなくもみえるが、槍術では右に出る者ナシと言われるほどの豪傑。 若い頃はすでにモンスターの数は激減しているとは言え、危険な生物の元々多いステップに腕試しとしてこっそり通うほど。
    そこで出会ったのが後に妻となるシャハラザードである。
    モウトク帝とはアバロンへ留学していた頃からの腐れ縁であり、親友と呼べる間柄だった。

    スービエ戦は予想外の遭遇だったこともあって過酷な戦いであり、指揮官クラスで生き残ったのは実はクリストフとパーシアスのみであった。陽気な男だが、そのことは深い影を落としていて皇帝交代が行われた後、まだ現役を続けられる年齢であるにもかかわらず早々に子供達に実権を譲ってしまう。