Marshal::軍師

継承法が確立された後に設立された、外征軍専用の役職。「内政不関与」が原則。
「内政不関与」はこの職にあるものが皇帝継承者の場合はもちろん例外になる。
役職と言うよりは資格のようなものであり、この役職に就くにはアバロン大学で相応の勉強をした後に現職に認められる必要がある。
バレンヌ帝国の軍学がヤウダ流であることからか、特に帝国初期はヤウダ出身者が多かった。

ハンニバル帝時代
  • ハクゲン
    16歳 灰色の髪と瞳
    後に皇帝となる少年。(皇帝継承時27歳)リャンシャン出身。
    ワグナスが占拠するまでハクロ城主だった家の末裔にあたり、攻略の際の情報提供等を申し出たのが縁でハンニバル帝に気に入られ従者として召し抱えられる。
    その後も常にハンニバルのそばに控え、実戦と帝国大学で軍学を徹底して学ぶ。ハクロ城攻略にもっとも適役としてハンニバル帝より帝位を継承する。
    この継承は皇帝が力を失ったわけでも高齢になったからでも、また死亡したからでもない「現役」皇帝からの継承というきわめて特異な例であった。

    性格は「柔よく剛を制す」タイプ。おっとりしているが人心掌握に長けており、もっとも能力を発揮できる位置と役割を振ることが出来るため対七英雄皇帝としての能力(主に武力が重視される)を疑われることはなかった。トシのような扱いづらい人物も「手懐けて」しまうなんだか良くわからない不思議なカリスマの持ち主。
    ワグナス討伐の後は、旧ヤウダ領内の復興事業に力をいれた。

  • コウキン
    34歳 鳶色の髪、漆黒の瞳
    ハンニバル帝は考え方等タイプの違う軍師を複数抱えており、そのうちの一人。
    主に人材発掘と育成に力を発揮するタイプで、どちらかと言えば話し相手として召し抱えられたハクゲンの能力を見抜き帝国大学へ放り込んだのはこの人。ハンニバル帝の従兵選定はディアナ以外コウキンの進言によるもの。
    アバロン生まれのアバロン育ちのため、容姿以外にヤウダ人らしいところが殆ど見られず、少年時代に独学で軍学を学んでいるうちにヤウダに興味をもち、逆にヤウダ留学をした経験の持ち主。
モウトク帝時代
  • モウトク
    40歳(享年) 緑がかった黒髪。
    新市街地を建築するなど都市計画に主に業績がある。また、共和制へ移行させるという案の発案者でもある。赤い服を好み、結構派手好き。
    継承法皇帝としては比較的長い(20年)在位期間で、ナルスレードとナーシアスを家族のように可愛がった。所帯はなく友人の子(ハクゲン・イングリット)を養子として引き取っている。
    モウトクは「軍師」になる前に皇帝になってしまったため、厳密に言えば「軍師」の資格は持っていない。
ナルスレード帝時代
  • ハクゲン
    25歳 銀髪にグレーの瞳。
    基本的に黒ずくめ。だが決して地味でない辺り養父の影響が見られる様子。
    5歳の時に両親が自然災害で無くなり、父の友人であったモウトクの養子として引き取られる。バレンヌ王家の双子とは兄弟のように育つ。
    「軍師」の資格を得たばかりではあるが、七英雄との最終決戦にも参加し後方支援で活躍した。
    養父の共和制度案を支持し、その意志を継いでまとめ上げナルスレードに進言したのはハクゲンである。
    ちなみに彼の名は数百年前の皇帝ハクゲンにあやかってつけられたもので、両親共に生粋のバレンヌ人。